お中元の季節がやってまいりました。日頃お世話になってる方への感謝の気持ちを贈る日本の奥ゆかしい伝統です。
お中元やお歳暮のような改まった贈り物にはお熨斗 (のし) をかけます。お熨斗に色んなタイプがあるのはご存知ですよね?
ちなみに、お中元やお歳暮は「紅白両輪結び」(蝶結びになってるタイプ)です。
お祝い事のお熨斗は数種類あって、婚礼関連のお熨斗は全て「紅白結び切り(10本)」を使います。
お熨斗には意味があるんですよ。
お中元、お歳暮に使う「紅白両輪結び」は、暮らしにまつわるさまざまなお祝いごとは何度でもくり返して欲しいという願いを込めて蝶結びの水引なんです。
婚礼用の「紅白結び切り(10本)」は、一度しかないお祝い事なので、一度結んだらほどけない「結びきり」の水引きを使うのがマナー。
別れる、離れる、ほどける…という意味から「蝶結び」の熨斗は、結婚のお祝いにはふさわしくないと考えられています。
意味を知ると、なんとなく覚えやすいですよね。
何度でも繰りかえしたいお祝いは「蝶結び」…
ということで、出産祝いや進学、引越し、新築祝いなどもこちらです。
一度だけのお祝いは「結び切り」。実は快気祝いなども結び切りです!
でも、病気で紅白なんて…と思いますよね。とはいえ、快気祝いです。だから、控えめに5本の水引きでの結び切りなんです。
日本のお付き合いの伝統や文化って本当に奥が深いですよね。ちなみに日本のラッピング (包装紙) は、昔で言うと贈り物を包んで持参した風呂敷の名残なんですよ。
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